大川隆法 HS政経塾名誉塾長メッセージ
○HS政経塾に期待されること
この政経塾のねらいとしましては、幸福実現党のある意味でのブレーンの部分になればよいと思っています。
どこかで研究し、企画し、提案する部分が必要なのです。自らも将来を期している間に、勉強しながら必要な提言、提案等を、どんどんしていくこと、あるいは実際に、いろんなところでリサーチしたり、勉強したりして、必要な提言を政党に対してしていくことが望まれます。
実際に選挙戦ばかりやっていますと、勉強はあまりできず、ほとんど耳学問になってしまうことが多いのです。しかし、実際に学習期間を与えられているみなさんであれば、必要なことを提言したり、あるいは幸福実現党の政策やマニフェスト等に反映されるような具体的な研究をしていただくことがあってもよいと思います。
(HS政経塾第一期生入塾式 大川隆法 名誉塾長法話「夢の創造」より)
「政治は可能性の芸術」とも言われていますが、政治というのはけっこう創造性の高い仕事なのです。だから、やり方によっては、国を傾けることも、発展させることもできるのです。ただ、すでにある一定の政治的な技術や知識について習得していなければ、素人集団にしかなりません。これから、時間をかけてプロ集団をだんだん作っていくことが大切です。
今後、HS政経塾と幸福実現党で、一定の時間をかけて、「単に素人とは言わせない」というレベルの政策やあるいは政権担当能力がある人を育てていかなければ、国民に対して申し訳ないと思うのです。それについての勉強は要ると思います。
(2009年9月16日 質疑応答より)
○私たちの政治活動が目指すもの
日本では、戦後、「政治と宗教を分ける」という政教分離が当然の常識として刷り込まれているために、スタート点においてはかなり難しいものがあります。率直に言って、「すでに多くの人に教育され、刷り込まれているものを覆し、さらに、その先に進む」ということは、困難なことのようにも見えます。
しかしながら、「政治とは何か」ということを翻って考えるならば、それは、ある意味で、「この地上から不幸を追放する」という具体的な活動であり、別の言葉で述べるならば、幸福の「科学」そのものであると言えます。
つまり、「いかにして幸福を実現するか」を、具体的な技術・方法を用いてやり遂げていくことが政治なのです。長らく、政治は、「可能性の技術」とも言われてきたように、非常に創造性の高い仕事の一つです。
政治に含まれていないものがあるとすれば、それは、人間の奥深い心理や、この世を去った霊的世界の領域にかかわる部分です。これは、宗教固有の守備範囲かもしれません。
ただ、「この世に生きる人々の人生を、いかに導くか」という点においては、宗教と政治は重なるものがあります。
私は、宗教も政治の一角を担うものであると同時に、政治をも包み込むものであると考えています。すなわち、幸福の科学が考える「人間の幸福」というのは、「この世とあの世を貫く幸福」であり、そのうちの「この世の幸福」の部分において、政治と宗教が並行的に存在するのです。
宗教が政治的にも成功し、幸福な人を数多くつくることは、当然、この世から不幸を減らしていく運動にもなり、それは、政治と宗教が、物心両面から、この世をユートピア化していく流れでもあると思うのです。
(『宗教立国の精神』より)